セーブペットプロジェクトの運営母体、メリアル・ジャパンが2011年の初回より協賛してきた「アニマルシェルターセミナー」も、
早いもので第7弾になりました。
今回は「災害を越えて~法改正と今後の対応~」と題し、シェルター関連の講義に加えて本年改正された動物愛護管理法のポイントについてもレクチャーが行われます。こちらの講義の講師は環境省の大蔵氏がつとめます。
9月に行われたHappy Music Festaが主催しているシンポジウムのご案内です。
「ペットとの"真の共生"を目指して ~人と動物の福祉を推進する~」をテーマに、
著名な講師陣による、業界最大規模のシンポジウムが11月30日に東京・有楽町で開催されます。
講演内容は、ペットとのふれあいにより分泌される「幸せホルモン」オキシトシン、介助犬が障がい者や社会に与える影響、動物飼育が子どもの成長に与える効果など、多岐に渡っており、ペットを飼っている方はもちろん、飼っていない方にも興味を持っていただける内容となっています。
講演内容など詳しくはこちらからご覧ください。(ペットとの共生推進協議会のサイトが開きます)
開催概要は以下の通りです。
◆名 称: 第2回「ペットとの共生推進協議会シンポジウム」
◆日 時: 2013年11月30日(土) 10:00~17:00
◆会 場: 東商ホール(東京・有楽町)
◆定 員: 600名
◆参加費: 無料
◆申込み: 下記申込フォームから事前申込み
http://www.pet-kyousei.jp/
◆主 催: ペットとの共生推進協議会
◆後 援: 環境省
本日は、セーブペットプロジェクトが応援している、「HAPPY MUSIC FESTA 2013」のご紹介です。
今回で4回目を迎える「HAPPY MUSIC FESTA 2013」は、一般社団法人&PETSが主催する、国内唯一の"ペットのためのチャリティ音楽フェス"。動物好きのアーティストが集結し、お客さんと一緒になってペットの幸せと命を考えます。
今回の出演アーティストも、豪華な面々が勢ぞろい。斉藤和義、宮田和弥 from JUN SKY WALKER(S)、BONNIE PINKをはじめ、多数出演予定です!
そして、音楽以外にも、文化人やタレントたちを招いてのトークショーや写真展、保護犬猫の譲渡会など、さまざまな催しを実施。イベントの収益の一部は、殺処分ゼロにつながる活動に使われます。
飼い主がおらず、やむなく殺処分されてしまう犬や猫たちの現実を学び、そのために今、私たちができることは何か......それをみんなで考えることのできる、すばらしい機会です。
音楽好きの方も、ペット好きの方も、飼い主のいない犬や猫たちの現実や、彼らを助ける保護活動などについて知りたい方も、ぜひお誘い合わせのうえご参加ください!
◎主催「&PETS」公式サイト
⇒ http://www.andpets.jp/
◎「HAPPY MUSIC FESTA 2012」のレポートはこちら
「HAPPY MUSIC FESTA 2012」 東京公演 参加レポート 1
「HAPPY MUSIC FESTA 2012」 東京公演 参加レポート 2
【公演概要】
「&PETS project 【HAPPY MUSIC FESTA】 2013 vol.4 ~Toward ZERO~」
◆日時:2013年9月23日(月・祝) 14:00開場/15:00開演
◆会場:舞浜アンフィシアター(東京ディズニーリゾート内)
◆出演者:斉藤和義/宮田和弥 from JUN SKY WALKER(S)/BONNIE PINK/浜崎貴司 from FLYING KIDS/ジョン・B &ザ・ドーナッツ!/bonobos
◆MC:モリマンモリ夫&まちゃまちゃ
<募集は終了いたしました>
今回は、6月18日(火)に開催されるセミナー「犬猫の命を守るための勉強会」をご紹介します。
「ペット業界からの、人とペットの共生社会実現への提言」をテーマに、動物福祉に関する各界の第一人者を講師に迎えて行われます。
参加お申し込みがまもなく締切となっておりますので、ご興味のある方はお早めにどうぞ!
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■日時:2013年6月18日(火) 18:30~20:00
■会場:株式会社ジェイアール東日本企画 大会議室(10階)
(東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル)
■講師:越村 義雄
一般社団法人ペットフード協会 会長 / ペットフード公正取引協議会 会長
ペットとの共生推進協議会 副会長 / 一般社団法人日本ペット栄養学会 理事
一般社団法人国際経営者協会 理事 / インターペット実行委員長
日本ヒルズ・コルゲート株式会社 名誉会長
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このセミナーを主催しているジェイアール東日本企画は、音楽を楽しみながら動物たちに幸せを届けるミュージックイベント「HAPPY MUSIC FESTA」を毎年開催しています。
昨年は、トータス松本さんや清水ミチコさんをはじめ、持田香織さんやスガシカオさん、Superflyといった、たくさんの豪華アーティストが出演しました。
ジェイアール東日本企画の皆様とは、以前セーブペットプロジェクトが「HAPPY MUSIC FESTA」に協賛したことがご縁となり、福島県三春町にあるシェルターでのボランティア活動もご一緒させていただきました。
こちらのレポートもぜひご覧ください。
≫ 「HAPPY MUSIC FESTA 2012」 東京公演 参加レポート 1
≫ 「HAPPY MUSIC FESTA 2012」 東京公演 参加レポート 2
≫ 福島県三春町・シェルターでのボランティア体験
セーブペットプロジェクトが寄付を行っているNPO法人ワンワンパーティクラブでは、東京都が推進する公園環境整備事業の一環として「わんわんフレンドリーDay in 新宿中央公園」を企画・共催しています。
この公園整備事業は、新宿中央公園が都民のみなさんにもっと楽しんでもらえるよう、そして近隣の企業で働くみなさんの安らぎの場とする目的で立ち上がったものです。
5月25日に、その「わんわんフレンドリーDay」の記念すべき第1回が開催されました。
イベントでは、「愛犬なんでも相談教室」や、「暮らしに役立つしつけ教室」が開催されたほか、保護犬の譲渡予約会も催されました。
保護犬はこちらでも時々お伝えしている「しっぽネット」の西東京センターからの参加です。
しっぽネット西東京センターの様子は下記のエントリーをご覧ください。
http://frontlineplus.marru.info/blog/2012/12/10/597.php
http://frontlineplus.marru.info/blog/2012/12/05/596.php
第1回ということで、どのくらいの人が参加するのかな?と思っていましたが、ふたを開けてみれば集まったのはなんと100名以上の愛犬家のみなさん。
「オヤツや体罰に頼らずに愛犬と心をつなげる」をモットーに多くの犬たちを育ててきた、ドッグライフカウンセラーによる「愛犬なんでも相談室」には長蛇の列ができたり、愛犬家同士の情報交換の場となったりと大賑わいでした。
イベントは8月を除いて毎月行われる予定です。事前予約も不要ですので、お近くの方はぜひご参加ください。
スケジュールはこちらのページをご確認ください。
http://www.wanwan.org/02event/wwfriendlyday/wwfriendlyday.html
東京開催のセミナーをふたつご紹介いたします。 どちらも同じ日に開催されますが、双方とも興味深い内容ですのでぜひご参加ください。
「改正動物愛護法の未来を考える ~5年後を目指して、今、協働をはじめよう~」
まずひとつ目は、「動愛法の未来を考えるプロジェクト制作委員会」によるセミナーのご案内です。
基調講演・特別講演に吉田眞澄先生、京子アルシャー先生、西山ゆう子先生、山口千津子先生をお迎えし、海外の事例についてのご紹介などをいただきながら、「改正動物愛護法」のポイントを確認すると共に、よりよい愛護法にしていくためのディスカッションの場となっております。
開催要項は以下の通りです。お申し込みは文末のメールアドレスまでご連絡ください。
■日 時: 2013年2月17日(日) 14:00~17:30
■会 場: ヒートウェーブ恵比寿 7階 セミナールームA
(東京都渋谷区恵比寿南 1-1-1ヒューマックス恵比寿ビル 7F)
■会 費: 2,000円
■予 定: 14:00~16:00 基調講演・特別講演
(吉田眞澄先生、京子アルシャー先生、西山ゆう子先生、山口千津子先生)
16:00~17:30 パネルディスカッション
(進行役:吉田眞澄先生
パネラー:細川敦史先生、京子アルシャー先生、西山ゆう子先生、山口千津子先生)
■お申し込み: ご参加の可否およびご参加人数を、2月12日(火)迄に
animalwelfaregroups@gmail.com へご連絡ください。
そして2つめは東京都獣医師会による
人と動物の共生社会をつくるために「ここからはじめよう いのちの話」です。
こちらは、昨年設置された「共生社会構築委員会」が企画したシンポジウムで、一般社団法人ペットフード協会会長の越村義男氏による基調講演のほか、こちらのブログではもうおなじみの日本獣医生命科学大学・水越美奈先生による講演などが予定されています。参加費は無料、事前の申し込みも不要です。
開催要項は以下の通りです。
■日時:2013年2月17日(日) 14:00~17:00
■会場:東大弥生講堂(一条ホール)
東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内
■参加費:無料
■事前申し込み:不要
■プログラム:
会長挨拶(村中史郎氏・公益社団法人 東京都獣医師会 会長)
基調講演「ペットとの真の共生に向けて、私たちができること」越村義男氏
講演「動物も飼い主も、そして周りの人も幸せになる飼い方とは」水越美奈氏
講演「小笠原動物医療派遣団から東京VMAT(動物医療支援チーム)へ」
羽山伸一氏(日本獣医生命科学大学野生動物学教室・教授)
パネル討論・コーディネータ
松尾克典氏(東京都獣医師会共生社会構築委員会・委員長)
愛犬紹介、子供たちのスピーチに続いて、柴内先生が3頭のセラピードッグたちを前によんでデモンストレーションが始まりました。
お母さんたちが待てという合図をすると3匹はピシッとお座りします。お母さん達が離れていってもじっと良い子にしてお座りして待っています。
おいでの合図に大きなスマイルでお母さんのところにかけよる犬たちの姿に会場から歓声が沸きあがり、きちんとしつけをするとこんなにいい子になるんだね~と感心。
その後は、街で犬に会った時の犬との挨拶のしかたの練習です。
飼い主の方に触っていいですか?と聞きOKがでたらゆっくりしゃがんで手をグーにして鼻先に持っていく、そしてゆっくり手の平を開いてあごの下をなでるといった方法や車でご主人を待っている犬やコンビニなどの外で1人でご主人を待っている犬は触ってはいけませんよ。
など、知らない犬に会った場合の注意事項についてデモンストレーションがありました。
最後は子供たちのヤッター!とかうれしい~!などの喜びの声とともに始まったのは、待ちに待ったふれあいタイムです。
7つに分かれたグループの中で、私が興味を持ったのは、柴内先生と愛犬のトイプードル、チロマちゃんが担当したグループです。
そのグループは犬が怖いと感じる子達のグループでした。
始めはチロマちゃんが動くたびに逃げていた子達も、輪から少し外れて遠目に見ていた女の子までもが、他の子がチロマちゃんに触れて感動している様子を見るうちに、勇気を振り絞って近づき、ついにはチロマちゃんの体に触わるようになっていました。
柴内先生の合図で軽々と高飛びをするチロマちゃんのお利口な姿が披露された後は、健康管理の大切さを伝えるデモンストレーションです。
「人間と同じように犬も歯をみがくのよ。」と柴内先生が小さな歯ブラシを取り出して始めたチロマちゃんの歯磨きに、みんなが目をまるまるさせながら見入る場面もありました。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、あれほど犬を怖がっていた子達が、最後には私も触りたいと我先にチロマちゃんの近くの場所を奪い合う姿には私自身も目を疑うほどでした。
ガンジーが
「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。」
と名言を残していますが、国をつくる大人たちよりも、子供にフォーカスした方が、早く良い社会がつくれるのかもしれないと実感しました。
人間のサポートがないと生きていけない小さい命を擁護できる社会をつくるために、子供の時から動物の温かさと愛情に触れてもらい、弱いものを守るという優しい気持ちを育むきっかけとなるこのCAPP活動は、平和で幸せな人間社会の構築に大きく貢献する大変有意義な活動だと思いました。
プロジェクトリーダー・マー美奈
動物病院福祉協会(JAHA)が25年に渡って取り組んでいる人と動物のふれあいセラピー(CAPP:Companion Animal Partnership Program)活動の見学をさせていただきました。
この活動は普通の家庭で家族として幸せに暮らしている動物たちがボランティアとして高齢者施設、病院、学校などを訪問し、動物の持つ温もりや優しさにふれてもらうという活動です。
会場の練馬区大泉学園小学校につくと、大型犬から小型犬の9頭ほどのワンちゃん達がボランティアの通称「お母さん」達に連れられてきており、獣医師の柴内裕子先生がリーダーシップをとって行われた事前の打ち合わせ中もまるで自分の役割を確認するかのようにおとなしく聞いているのです。
普通ワンちゃん達が大勢集まると、吠えたり、じゃれたり、下手すると喧嘩を始めたりすることがありますが、セラピー犬として認定されている子たちは一味違います。
見学者としては私の他に、東京都動物愛護センターの職員の方たちがCAPPのノウハウを勉強するためにいらしていたり、今後愛犬とともにボランティアに参加したいと希望する方たちもおられました。
さて会場に大きな期待と満面の笑顔で集まったのは、66名の2年生たちです。
子供たちによる司会で、柴内先生を筆頭にボランティアのお母さんたち一人一人が我が子(愛犬)をみんなに紹介するコーナーから始まりました。
事前にとったアンケートでは、この66名の中でペットと暮らしているのは1名のみということがわかっています。校長先生の説明では、育ち盛りの子供たちがいるとなかなかペットを飼えないので、多くは子供が巣立ってから飼い始めるケースが多いとのことで、かくいう校長先生も子育てを終え現在はワンちゃんとラブラブの生活を送っているとのこと。
学年でただ一人犬と暮らしている女の子、そしてラブラドールと兄弟のように共に育った経験のある男の子の2人からとっても元気なスピーチがありました。涙あり笑いありの心温まるエピソードに動物と暮らすことがどんなに素敵な事かが他の子達にも伝わったのではと思います。
レポート 2では、デモンストレーションやふれあいの様子をお届けします。
プロジェクトリーダー・マー美奈
12/8(土曜日)10時より、丸の内の東商ビルにて「ペットとの共生推進協議会」が開かれます。
「ペットとの"真の共生"を目指して、人と動物の福祉を推進する」というテーマのもと、著名な講師7名が登壇する、業界最大規模のシンポジウムです。
プログラムは以下の通りとなっています。
10:00 開会のごあいさつ
10:10~10:55 「動物が人に与えるもの」山﨑恵子先生
11:00~11:45 「ペットとのより良い共生のために:人と動物を繋ぐオキシトシン」太田光明先生
11:50~12:35 「介助犬の社会的役割について」高柳友子先生
<昼休憩>
13:35~14:20 「高齢者のペットを支援するシステム」佐々木伸雄先生
14:25~15:10 「ペットロスを考える」鷲巣月美先生
<小休憩>
15:30~16:15 「同行避難―東日本大震災から学んだこと」山口千津子先生
16:20~17:05 「ペットの幸せは飼い主次第~同行避難もまずはしつけから~」水越美奈先生
17:05 閉会のごあいさつ
途中参加・途中退場もOKです。
参加費は無料ですが、事前登録が必要です(登録は1分以内で終わりました!)
事前登録はこちらから → http://www.pet-kyousei.jp/symposium
東商ビル
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セーブペットプロジェクトの運営母体であるメリアル・ジャパンは、サノフィグループの一員となりました。
10月13日、グループ会社として、がん患者・元患者の皆様、その家族や仲間の皆様とともに病気と闘う勇気と希望をつなぐウォークラリーイベント「リレー・フォー・ライフ芝公園」へ参加して参りましたのでご報告いたします。
先日の川越とはまた趣が違っていて、アットホームな雰囲気の中のべ11頭の保護犬・元保護犬が大集合して参加者の皆さんとウォークを楽しみました。
セーブペットプロジェクトが支援を続けている「ちばわん」さんのご協力で、ウォークをしながら保護犬について、殺処分問題について参加者の方とじっくりお話をする機会を持つことができました。
以前の飼い主に保健所に持ち込まれたという元猟犬の子たち、ブリーダー崩壊でレスキューされた当時はうまく自力では動けなかったという子など、1頭1頭に重たいストーリーがありました。
保護犬から卒業して、今は新しい家族とともに生活している「卒業生」たちの幸せそうな様子を見ていると、改めて「こういう子たちをもっと増やさなくては、そして悲しい思いをする子たちをもっともっと減らさなくては」と思った次第です。
当日参加した子のうち、現在でも新しい飼い主募集中の子たちはちばわんさんのサイトからご覧いただくことができます。
ジャック&シルバー(ミニチュアダックス。ブリーダー崩壊からレスキューされた子たちです)
http://boshuu.chibawan.net/dog/special/index.html
シルバーは、ケージに入ったままだったからか足腰が弱いそうで、カートでのウォークにおつきあいしたのですが、上目遣いでこちらを見るそのまなざしが、もうたまりませんでした・・・!
2012年9月28日~30日の3日間に渡り、 東京都千代田区のホテルニューオータニで、「第14回 日本臨床獣医学フォーラム年次大会2012」が開催されました。今年のテーマは「もっと考えよう 伴侶動物との暮らし -どうぶつにやさしい医療-」。主に動物医療に携わる獣医師や動物看護士、あるいは獣医師や動物看護士になるための勉強をしている学生さんが参加する学会なのですが、一般市民向けのプログラムも多数用意されており、多くのペットオーナーの方々が参加していました。
私が聴講したセミナーの一つは宮城県・北の杜動物病院の布川先生による「伴侶動物と同行避難」というタイトルのセミナーで、東日本大震災で被災されたあるご家族が経験した同行避難についてのお話でした。関東にも大きな震災が来ると噂されているだけに、大きな会場の半分以上は、真剣な面持ちで聞き入るペットオーナーの聴講者が占めていました。
そのご家族は13歳になるワンちゃんと暮らしていて、被災後、動物との同行避難を受け入れる避難所に入るまでにも大変なご苦労を強いられ、さらには避難所に入ってからも人命優先が叫ばれるなか、大変肩身の狭い思いをされたとのことでした。
津波が押し寄せるビルで水を逃れるために愛犬とともに階段を上っていた際に、「犬など入れるな!」と罵声を浴びせられ、思わずその愛犬のリードを離してしまい、水が引いた後に階下で変わり果てた愛犬の姿を発見した方もいたそうです。「あの時になぜリードを離してしまったのだろう」と、今でも後悔しきれない心の傷を負った、というこのエピソードには背筋が凍る思いでした。
このセミナーの結論は、まず今できることをやっておきましょうということ。ペットと被災した場合の防災グッズを常備しておくこと、同行避難の場合に備えきちんとしつけをしておくこと、そして感染症予防のためのワクチン接種やノミやマダニなどの寄生虫の対策をしておくこと。また、動物との同行避難の可否が明文化されているのとされていないのでは非常時に雲泥の差となるので、自分が住んでいる自治体が動物との同行避難を受け入れているかを確認しておくこと。もしルールができあがっていないとしたら、今から同行避難を受け入れてもらえるように声をあげておくことが重要だと強調しておられました。
発表が終わった後には、会場からの意見も聞き取るディスカッションの場がありました。行政は、飼い主に飼い主としての責任を全うさせるべく、全員が動物との同行避難が可能な準備をしておくべきだとの意見が出ましたし、飼い犬の体調が悪ければ飼い主も気分が暗くなる、飼い猫が失踪したら心配で夜も眠れぬストレスになるなど、動物の位置付けは愛玩動物という範囲を越えて今や伴侶動物となり家族になくてはならない存在になっているので、動物の健康や幸せを守ることは、ひいては人間の健康や幸せに直接関わるということを念頭に行動していくべきだなど、活発な意見が出ていました。皆さんも、ぜひ今からできる準備を始めていただくことをお勧めします。
前回に引き続き、「第14回 日本臨床獣医学フォーラム年次大会2012」にて、聴講したセミナーのレポートをお届けします。
福島県・千葉小動物クリニックの河又先生が発表なさったセミナーで、福島動物救護本部の運営に深く関わる獣医師の先生のお話も聞いてまいりました。
福島原発の20キロ圏内にもともと住んでいた動物たちが、様々な運命をたどったというのは周知のことだと思いますが、震災後1年半以上たった今でも、多くの問題をかかえているということがひしひしと伝わるセミナーでした。
福島の被災動物たちを保護するシェルターでは、まだまだ多くの動物たちが、飼い主が迎えにくること、新しい家族に出会えることを待っています。少し前まではメディアでも大きく取り上げられ、福島の郡山にある飯野シェルターや三春シェルターで動物の世話をするためのボランティアの数も多かったのが、日が経つにつれて存在を忘れ去られ、ボランティアの数も激減しているとのこと。
河又先生が強調していらしたのは、現在譲渡対象でシェルターに残っている子たちの多くは、高齢で持病がある余命の少ない子たち。その残り少ない余命をシェルターで過ごさせるのは忍びないので、最後の晩年を温かい家庭で看取ってあげてほしい、といった願いでした。様々な風評被害のなかでも動物たちの体内被曝の高さが噂されていますが、計測してみるとじゅうぶん低く、問題なく譲渡できる範囲だそうです。
セーブペットプロジェクトで支援させていただいているWANWANパーティークラブも手伝って、この福島のシェルターから香川県に犬たちが譲渡され、現地で譲渡会が開かれたそうです。その譲渡会では純血種や小型犬ではなく、高齢であったり持病を持っていたりする犬たちが人気だったそうで、その様子を大変うれしそうに説明していた河又先生が印象的でした。
皆さんのなかで、これから動物を飼いたい、あるいはすでに飼っているがまだ余裕があるという方、ぜひ福島からの子たちを考えてみていただけませんか?
福島県動物救護本部のサイトもご覧ください。
10月とは思えない強い日差しのなか、駒沢オリンピック公園で行われた「動物感謝デー」に、セーブペットプロジェクトとして恒例のブースを出展いたしました。
(動物感謝デーについて詳しくはこちら)
今年は、来場者の写真を撮ってその場でストラップに加工する「ハメパチ」が満を持して再登場!一時は飼い主さまと犬たちで長蛇の行列ができるほどの人気を博しました。
ステージでは、公益社団法人日本獣医師会への寄付金200万円の贈呈式が行われました。この寄付金は、昨年・一昨年と同じく「マイクロチップ」の普及活動に使用されます。
また、人気女優の加藤夏希さんがステージに登場してのトークショーの際には黒山の人だかりで、皆さん真剣にお話に聞き入っていらっしゃいました。
セーブペットプロジェクトのブースに設置した募金箱には20,410円が集まりました。これらの募金は、福島県動物救護本部へ寄付される予定です。
さらに、獣医師をめざす学生の皆さんによる「日本獣医学生協会(JAVS)」のブースにて募金された84,121円は、セーブペットプロジェクトを通じてOne Loveドネーションプログラムへ寄付され、新しい飼い主を待つ犬や猫の医療チェック費用として使用されます。
(One Loveドネーションプログラムからの寄付の仕組みはこちらをご覧ください)
先日のエントリーでもお伝えしたとおり、がん患者・元患者の皆様、その家族や仲間の皆様とともに病気と闘う勇気を希望をつなぐウォークラリーイベント「リレー・フォー・ライフ芝公園」へ参加することが決定いたしました。
当日は、動物愛護団体「ちばわん」さんのご協力の下、新しい家族を探している犬たちと一緒にウォークする「アニマルセラピー」コーナーを設けます。
犬のもつ癒やしの力を、参加者の皆様にも是非体験していただくと共に、殺処分問題への関心を一人でも多くの方に持っていただきたいと思っています。
リレー・フォー・ライフ芝公園について詳しくはこちらをご覧ください。
(イベントの参加受付は終了しておりますことをご了承ください)
アニマルセラピーコーナーは10月13日、14時ごろから日没まで開催の予定です。
犬のコンディションや天候によって変更があります。
参加予定のアルフレッドの写真は、こちらのページでご覧いただけます。
http://boshuu.chibawan.net/dog/male/index.html
同様に、ジャックはこちらから。
http://boshuu.chibawan.net/dog/special/index.html
9月23日日曜日に、
「保護犬という存在を多くの方に知っていただき、人も犬ももっと幸せな世の中をつくりたい」
と活動するONE BRANDさん主催のONE LOVE WALKが代官山の新名所T-SITEで開催されました。
東京ではその日一日中雨が降り続くというあいにくのコンディションだったのですが、会場に着くと多くの飼い主様がわんちゃんを連れてイベントを楽しんでおられました。
毎年この時期はわんちゃんにとってまだ暑すぎるので、人間はともかくわんちゃんにとっては過ごしやすい気温ではあったと思います。
セーブペットプロジェクトでは過去3年間に渡り、ONE BRAND提携先の動物保護団体に医療費としての寄付をさせていただいていますが、イベントの最後に、ONE BRANDの高本社長からそれらの寄付に対する感謝状もいただきました。
イベントの様子が詳しく紹介されていますので、ご覧になってください。
毎年10月第1土曜日に催されている、動物感謝デー。
今年も、セーブペットプロジェクトでブースを出展いたします。
以前に大好評をいただいた「ハメパチストラップ」が復活!
愛犬とのお写真を、その場でストラップにしてプレゼントいたします。
私たちのブースの他にも、動物ふれあいコーナーや一日獣医師体験講座、各地の美味しい物産の数々など催し物が盛りだくさんです。
セーブペットプロジェクトのブースは、ピンクの風船が目印!
今週土曜日、駒沢オリンピック公園にて皆様のお越しをお待ち申し上げております!
昨年ブースに来てくれた子たちの写真はこちらから→ http://frontlineplus.marru.info/blog/2011/10/14/496.php
セーブペットプロジェクトを運営しているメリアル・ジャパン株式会社は、本年よりサノフィグループの一員となりました。
サノフィ株式会社は、がん患者さんや元患者さん、ご家族や仲間の皆さんと共に、病気と闘い生きていく勇気・希望をつなぐ「リレー・フォー・ライフ(RFL)」というウォークラリーイベントをサポートしています。
全国各地で催されるこの催し。そのうち、9月15~16日に川越で行われたRFL川越 に参加し、セーブペットプロジェクトとして「アニマルセラピー」コーナーを担当いたしました。
フロントラインの売上の一部を、One Loveドネーションプロジェクトを通じて寄付している動物愛護団体「ちばわん」さんのご協力のもと、参加者の皆様に保護犬と一緒に歩いていただいて「犬のもつ癒やしの力」を感じてもらう試みでした。
土曜日には6頭、日曜日には2頭の保護犬が参加し、たくさんの皆さんと歩き、そして触れ合う時間を持つことができました。
犬の散歩が初めてという方もちばわんのスタッフさんと一緒に歩くことでリラックスできたようで、またコースを歩く間にちばわんさんから参加者の方に保護犬について説明する時間もとれたと伺っています。
多くの方から「楽しかった」「保護犬について知らなかったので有意義だった」というお言葉を頂戴し、初めての試みで色々と手探り状態ではあったものの、やって良かった!と充実感を覚えることのできた時間でした。
ご好評をいただいたので、10月13~14日に行われるRFL芝公園にも参加を決定いたしました!
詳細な時間等はまたこちらのブログ・ツイッターでご紹介いたしますので、興味のある方はぜひお越しください。
当日参加したアルフレッドくんを含む、ちばわんさんで新しい家族を募集している子たちはこちら↓
http://boshuu.chibawan.net/dog/male/index.html
同じく、クララちゃんを含むリストはこちら↓
http://boshuu.chibawan.net/dog/child/index.html
ペットの幸せと命を考える音楽フェス「HAPPY MUSIC FESTA 2012」の参加レポート第2弾です。
第1弾はこちら
コンサートが始まりました。この日のアーティストはBONNIE PINK、持田香織、IMARU、清水ミチコ、トータス松本でした。
トップバッターのBONNIE PINKさんは、飼いたいけど現在のライフスタイルでは十分に動物を飼う責任を全うできないと断念しているとのことでした。ペット産業というビジネスのために、わざわざペットを増やして、そして税金を使って殺処分をするという悪循環を何とかしたいという願いで、このイベントに参加しているそうです。
持田香織さんやIMARUさんはペットオーナーでもあり、動物と暮らすことの素晴らしさをたくさん語ってくれました。IMARUさんが初めて飼った子はすでに亡くなっているのですが、その子を想って書いた曲には、私も一緒に参加した友人たちも、もらい泣きをしてしまいました。
次の清水ミチコさんのライブが始まると会場が一気に盛り上がり、笑いの渦に巻かれてあっという間に時間が過ぎていました。前日の土曜日に出演していた坂本美雨さんが清水ミチコさんの自宅へ遊びに来たときに、ふと物欲の話になったそうです。清水さんが「なんだか洋服をついつい買ってしまう」というと、美雨さんは「お金はたっくさん欲しいな~」といったそうです。「何に使いたいの?」と聞くと、「捨て犬や猫のシェルター。大きいほど、費用がかかるから」とニコニコいったそうです。なんかこのエピソード、心が温かくなりませんか?
そして、今回のイベントの中心人物であるトータス松本さんの男の歌も胸に響きました。トータスさんのような求心力があって、こんなに多くの同じ志を持つアーティストが集まった「HAPPY MUSIC FESTA」は、他の動物関連のイベントと異なり、動物に関心のない方々も多く来る稀有なイベントです。保護動物の存在について、殺処分問題について広く知っていただける素晴らしいイベントですし、なんといっても、あのチケット代で、あの近さであの面々のアーティストのステージが聴けるというのは、とってもお得だと思いました!来年は皆さんもぜひ!
9月9日(日)にペットの幸せと命を考える音楽フェス「HAPPY MUSIC FESTA 2012」に行ってまいりました。場所は恵比寿ガーデンプレイスにあるザ・ガーデンホール。
会場に入るとすぐに迎えてくれたのが、遺棄されて保護されたわんちゃんたち。どの子もとても可愛くて、すぐに家族が見つかりそうな良い子たちでした。そして次に目に入ってきたのが、アーティストたちが飼っている子たちのパネル写真です。どの子も幸せそうな笑顔で、写真にはYESの文字が入っていました。他の写真を見るとNOと書いてある写真もあります。聞くと、飼い主がいない子たちでした。YESの子たちの輝く目とNOの子たちの訴えるような目のコントラストに悲しくなりました。
この「HAPPY MUSIC FESTA」の願いは、全ての動物たちがYESになるように!殺処分がゼロになるように!ということです。今年は3年目ということで、イベント自体への期待が膨らんできました。
さて、さらに奥に入ると子どもは勝手に入れないコーナーがありました。そこは殺処分の現状を啓発するためのコーナーで、家族を無くした動物たちがどのように最期を迎えるか、が多くの写真とともに語られていました。ここで、現実に引き戻され少々暗くなってしまった私でしたが、一緒に参加した友人と「つらいけど現実も直視しなければね~」とお互いを慰め合いながら、やっとコンサート会場の席に着きました。次のブログではコンサートイベントの様子をお知らせします!
メリアルが協賛している「ONE LOVE WALK」が、9月23日(日)に開催されます!
今年で3回目を迎える「ONE LOVE WALK」は、愛犬と一緒に代官山の街でウォークラリーを楽しみつつ、保護犬に対する知識を深めていただけるイベントです。
動物病院でフロントラインの処方を受けるともらえる「ハートプレート」または「ハートプレート付きエコバッグ」をご持参いただくと、ウォークラリーの参加費が割引になるお得な特典もご用意しましたので、ぜひこの機会にご参加ください!(参加費の一部は、ONE LOVE事務局を通じて動物保護活動に役立てられます。)
当日は、動物保護団体が行う「保護犬の譲渡会」をはじめ、「お楽しみ抽選会」「トークショー・シンポジウム」「ショッピングコーナー」など、飼い主と愛犬が一緒に楽しめる内容が盛りだくさん!
入場は無料ですので、譲渡会にあまり馴染みのない方や、これから犬を飼おうと思っている方も、気軽にたくさんのかわいい保護犬と触れ合うことができますよ。
今年も、たくさんのご参加をお待ちしております。
■ONE LOVE WALK 2012
http://www.onebrand.jp/olw2012/
日時:9月23日(日) 10:00〜16:00
会場:代官山 T-SITE GARDEN
住所:東京都 渋谷区 猿楽町 16-15
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※入場無料
※雨天決行
今週は、ジェイアール東日本企画さん主催のセミナーレポートをお送りしています。本日が最終回です。
1本目はこちら
2本目はこちら
昨年セーブペットプロジェクトのツイッターでもご紹介したHappy Music Festaですが、今年も9月に計画が進んでいるそうです。
このイベントの企画も実はこのセミナーを主催したジェイアール東日本企画さんがやっています。
ペットオーナー以外にも多くの人々に働きかけるのに、音楽を使ってコミュニケーションしようという活動はすばらしいと思います。
セミナーの最後に講師の方が何度も足を向けている福島の動物愛護センターの様子も紹介されました。
当初は人間の生活サポートの方が重要だからと動物愛護センターの人手が本当に少なかったそうです。
今ではスタッフの数も充実してきてはいますが、なにせ今でも300頭を超える動物たちが保護されているので、お掃除やお散歩を十分に行うにはボランティアの力が必要だとのことでした。最近ではメディアに取り上げられる頻度も当初より少なくなっているせいかボランティアさんの人数も減っているとのことで、お散歩などが十分行き渡らず犬たちが可愛そうな思いをしているようですので、皆様是非手を挙げてみてください。
http://www.pref.fukushima.jp/eisei/saigai/volunteer/volunteer.htm
於保氏が訪問した西日本エリアの動物愛護センターでは、取材に行く先々で、東北の被災地の様子はどうなっていますか?何かできることはないでしょうか?と口を揃えて心配をしていたといいます。
ある西日本の動物愛護センターの所長は退職後、早速福島まで出向いて積極的にボランティア活動をしていると言います。
有言実行ですね。私もこの話を聞いて週末の時間を見つけて参加しようと思っています。
さて、このセミナーですが、是非多くの方に聞いていただきたいなと思っていたところ、なんとこちらで公開されているとのこと。講演時間は1時間くらいありますが動物福祉に関心がある方には是非お勧めです。
http://www.happymusicfesta.com/勉強会/
プロジェクトリーダー・マー美奈
月曜日にお届けした、ジェイアール東日本企画さん主催のセミナーレポート第2弾です。
世界と日本とで大きく異なる点、法律に続いて2つ目は、動物福祉教育だそうです。
ドイツでは、動物福祉士というプロフェッショナルを育成していて、1年目は主に講義、2年目からは実際のシェルターワーク実習を含め、合計3年間学んだ末に資格が取れるということです。民間のシェルターで働くスタッフも、ミュンヘン近郊にあるカニスリゾートというペットと過ごす高級リゾート施設で働くスタッフも、全員がこの動物福祉士なのだそう。お給料も結構良いので、動物福祉士になりたいという方は多くいるのでしょう。日本ではどちらかというと自らの身を削って活動している方が多いのが現状ではないでしょうか?セミナーの最後に特筆すべきことを2つおっしゃっていました。1つ目は動物愛護を推し進める上では「怒らない」「闘わない」「諦めない」ということが大切だとのこと。たしかに、この精神で取り組めば数ある動物愛護団体、ボランティアグループの力が集結して大きな力になるのではないか?と私も賛同してしまいました。そして2つ目は「動物が好きでない」「関心がない」という40%をいかに取り込んで、国民全体の問題にしていくか?が課題という点です。これに関しても、命の大切さという共通言語で進めることにとても共感を覚えました。
プロジェクトリーダー・マー美奈
<次回は8/10金曜日の更新予定です>
今週は、ジェイアール東日本企画(JR東日本の関連会社)主催の掲題セミナーへの参加レポートを3本お届けします。
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JR東日本の関係会社のジェイアール東日本企画さん主催のセミナーに参加してまいりました。
プロジェクトリーダー・マー美奈
<次回は8/8水曜日更新予定です>
セーブペットプロジェクトでもその活動を支援しているWANWANパーティークラブの三浦健太代表が、全国24か所(※)で「愛犬との楽しい暮らしセミナー」を開催します。
参加費は無料ですが、「ぜんぶ直る愛犬の問題行動」や「愛犬と心を繋げる方法」など飼い主様にとってとても魅力的なお話や、「保護犬との接し方」という実践的なお話、そして時流にのったところでは「愛犬家のための防災対策」など、会場によってテーマが異なるので、予定が合えばハシゴもしたくなる内容です。是非チェックしてみてください!愛犬との楽しい暮らしセミナー
(WANWANパーティクラブのページが開きます)
※愛知・宮城・徳島・静岡・大阪・東京・福岡・京都・新潟・神奈川・広島・熊本(同一都府県内で複数箇所の開催あり)
6/30の東京に引き続き、7/14は福島県郡山で行われました。
昨年の仙台と同様にボランティアを受け入れる側を主な対象とし、シェルターの実情を反映させながら皆さんにお役立ていただけるようなセミナーを企画しました。
講義は田中先生による「シェルターにおける衛生管理とストレス管理について」、より具体的な内容を説明していただいた後、水越先生による「犬と猫の行動学」では東京会場同様、参加者が先生のペースに巻き込まれ、皆さん熱心に聞いておられました。
さらに、今回は休憩をはさみ特別にワークショップの時間を設けました。
50名弱の出席者を7つのグループに分け、「あなたの地域で緊急災害時のシェルターを計画するにあたって何が必要か、どんなことを考えておけば良いか。」というテーマについて40分間ほどディスカッションをし、最後に各グループの代表者より発表していただきました。
最初は自己紹介に始まり比較的静かに進行していたものの、後半に入ると各グループからにぎやかに話し声が聞こえてきて、だいぶ活気を帯びていました。
何よりも参加者のほとんどが実際に身をもって昨年の震災を体験された方々ですので、発表内容も経験に基づいた反省点を中心に、非常に実践的かつ具体的な内容のものが多く、講師の先生方も大変興味深く耳を傾けていらっしゃいました。
ほとんどのグループから出された共通点は、"場所の確保"でした。
また、シェルターやボランティアに対する意識があまりに希薄だったことから、事前準備として日頃から教育の場を設けること、地域と行政連携のためのシステム作り、調整役をたてるなどがあげられました。
まだまだ継続的な活動支援が必須な現状をふまえ、今後も私たちにできる限りの協力をしていきたいと痛感しました。
12月には再び東京にて開催予定です。是非、ご参加ください。
カリフォルニア大学デイビス校でシェルターメディシンを研究中の田中亜紀先生が一時帰国され、日本獣医生命科学大学で行動学を教えておられる水越美奈先生とともに講師をお願いしたジョイントセミナーが今年も開催されました。
会場には、動物の命を守りたい、その為に必要な知識を得たいという志を持つ方々の熱気が溢れていました。自治体の愛護センターの職員や動物愛護活動をしておられるボランティアの方以外に、一般の飼い主様も多く参加していました。
なんでも応募者数が多すぎてお断りしなければならなかったほどだったとのこと。
セミナーは田中先生によるアメリカの動物福祉そしてシェルターでの群管理についての講義からスタートしました。
最新情報満載で、群管理をするためのワクチンや検査の具体的なプログラムについてや、アニマルホーダー(※)への説得方法についてなどなど、様々な方面から質問がでる盛況ぶりでした。
また、動物行動学がご専門の水越先生の講義はいつもどおりその面白さに引き込まれ、一般の飼い主としても本当に勉強になる内容でした。
不安や恐怖を抱えている犬の見分け方のところでは、アメリカのニュース番組で紹介された映像が流されました。
それは、ピットブルが飼育禁止になっているアメリカのデンバー市からのニュースです。
あるピットブルが殺処分を逃れて他の州に住む人に譲渡されたというハッピーストーリーの紹介です。ニュースキャスターがそのピットブル君の顔を撫でまわしています。そしてキスをした時に、なんとそのピットブル君がキャスターの顔にガブリ噛みついてしまったのです。
よく見てみるとキャスターが顔を撫でているときにすでにそのピットブル君は怖いよ!不安だよ!それ以上近づくと噛んじゃうかもよ!というサインを出していたのです。
ちなみにピットブルはもともと闘犬なので表情が読みにくいようにつくってあるそうです。
このセミナーを逃してしまった方!まだチャンスはあります。次のセミナーは今も震災後の動物保護の問題を多く抱えている福島県の郡山市で7月14日に開催されます。
また、12月には猫を中心としたセミナーが東京で開催される予定ですので皆さん是非ご参加ください!
※適切な管理が不可能になるほど、保護する動物の頭数を増やしてしまう動物保護活動家のこと
「被災地に学ぶシェルターメディスン」と題し、アニマルシェルターセミナーの第4弾を福島県で開催いたします。
アニマルシェルターを運営するためのボランティア養成を目的とし、昨年行ったセミナーはおかげさまで大変ご好評をいただきました。
第1回 アニマルシャルターセミナーのご案内
アニマルシェルターセミナーへ行ってまいります。
第3回 アニマルシャルターセミナーのご案内
今回は"ボランティアを受け入れる側"を主な対象とし、「シェルターにおける衛生管理とストレス管理」「犬と猫の行動学」「ワークショップ:今後の災害時における動物救護」などについて講義を行います。
被災地である福島県の近況やシェルターの実情を反映させつつ、シェルターメディスンの見地から、各地でお役立ていただけるような内容となっております。
参加ご希望の方は、下記の3点を「公益社団法人 日本動物福祉協会」までご連絡ください。定員は先着120名様とさせていただきますので、お早めにどうぞ。
・参加者氏名
・所属
・緊急連絡先
▽お申し込み・お問い合わせ先▽
公益社団法人 日本動物福祉協会
TEL:03-5740-8856/FAX:03-5496-0930
※詳しくはこちらをご覧ください。
地元福島の皆様をはじめ、多くの方のご参加をお待ちしております。
■日 時:2012年7月14日(土)10:30〜16:45 ※受付開始:10:00〜
■会 場:郡山市民プラザ(ビッグアイ7階)
福島県郡山市駅前二丁目11-1 JR郡山駅北側出口すぐ
※会場へは、地球温暖化防止のため、
公共交通機関をご利用くださいますようご協力お願いいたします。
■講 師:田中亜紀氏(カリフォルニア大学デイビス校)
水越美奈氏(日本獣医生命科学大学)
■対 象:自治体職員、動物保護施設関係者、獣医師、動物看護師等
■受講料:無料
■主 催:公益社団法人 日本動物福祉協会、公益社団法人 日本動物病院福祉協会
■後 援:環境省、福島県、郡山市、福島県獣医師会
■協 賛:メリアル・ジャパン株式会社、マース ジャパン リミテッド
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※また、12月には「猫のケース」を中心とした第5弾を東京で開催予定です。こちらの情報も決定次第追って告知いたします。
昨年2回開催した掲題のセミナー、第3弾は「地域の防災とボランティア教育のために」と題して行われます。
主にボランティアを受け入れる側が対象となりますが、
ボランティア活動をなさっている方・活動に関心のある方がお聞きになっても興味深い内容だと思います。
開催要項は下記の通りです。お申し込み方法など、さらに詳しくはこちらのPDF(PCのみ)をご覧ください。
■日 時:2012 年6 月30 日(土)10:00~17:00
■会 場:日本獣医生命科学大学 C 棟501 教室
(東京都武蔵野市境南町1-7-1 JR 武蔵境駅から徒歩2 分)
■講 師:田中亜紀氏(カリフォルニア大学デイビス校)・水越美奈氏(日本獣医生命科学大学)
■受講料:無料
■問い合わせ先:公益社団法人 日本動物福祉協会 電話(03-5740-8856) FAX(03-5496-0930)
10月1日に駒沢オリンピック公園で行われた動物感謝デーでは、たくさんの犬たちに出会いましたので写真をご紹介しますね。
皆さん、ボランティアに興味を持たれたことがありますか?
シェルター運営にはボランティアの方々の協力が欠かせませんが、これまで日本ではボランティアに携わって頂ける方々の研修や訓練の場があまりありませんでした。
折角熱意があっても何をして良いかわからず空回りしてしまったり、ボランティアを受入れる側にもどのような準備をしておくべきかノウハウが足りなかったりしました。
ボランティアは平時でも大きい役割を果たしていますが、この度の震災のような緊急時にはさらにそのニーズが高まります。
しかし一方で緊急時こそ迅速に活動するための知識やノウハウが求められ、ボランティアとボランティアの方々を受入れる側の教育システムの構築が課題ともなっていました。
そこで公益社団法人 日本動物福祉協会が、シェルター運営のためのボランティア養成講座を開設することになりました。
シェルター運営やボランティア活動に興味をお持ちの方は是非ご参加下さい!
(詳しくはこちら)
「ボランティア及び受け入れる側が学ぶべきこと」
動物福祉事業に関わる動物の保護施設(シェルター)では、その運営にボランティアの果たす役割は非常に大きなものがあります。欧米ではボランティアの教育システムが確立しており、①施設内の動物福祉のレベルアップ②地域に根付いた事業発展③スタッフの仕事の効率向上(獣医師が群管理に専念できる)④施設のイメージアップ等に貢献し、適切な譲渡の促進に寄与しています。しかし、日本ではこうしたボランティア訓練の場が無く、折角の意欲が無駄になるケースも多いのが現状です。そこで、日本独自のボランティア研修を組織し、今後増大するシェルター運営のニーズに応え、緊急時においても迅速な動物救護活動が可能となるような優秀なボランティアを養成することを目的としてこの講座を開催することになりました。
講義内容 1.ボランティアの必要性 2.ボランティアを受け入れると決めたら
3.ボランティアのスクリーニングは必要? 4.ボランティアの指導
5.ボランティアの安全 6.動物の安全
7.ボランティアの管理―ボランティアコーディネーターの育成・確保
8.ボランティアのモチベーション 9.ボランティアマニュアルの作成
10.危機管理
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日時: 東京 2011年10月23日(日)10:00-17:00
仙台 2011年10月29日(土)10:00-17:00
会場: 東京 日本獣医生命科学大学(120名)東京都武蔵野市境南町1-7-1 TEL0422-31-4151
仙台 東北愛犬専門学院(80名)仙台市宮城野区榴岡5-12-10 TEL 022-792-3433
講師: 田中亜紀氏(シェルターメディシン・カリフォルニア大学デイビス校)
水越美奈氏(行動学・日本獣医生命科学大学)
対象: 自治体職員、動物保護施設関係者、獣医師、動物看護師、ドッグトレーナー、学生
受講料: 無料
主催: (公社)日本動物福祉協会
協力: (公社)日本動物病院福祉協会
協賛: メリアル・ジャパン㈱ マースジャパンリミテッド
お問い合わせ・お申し込み: (公社)日本動物福祉協会
TEL:03‐5740‐8856 FAX:03‐5496‐0930
※席数に限りがございますので必ず事前にお申込下さい
10月1日に駒沢公園で行われた動物感謝デー2011。今年もお天気に恵まれ、たくさんのお客様と動物たちがお越しくださいました。
メリアル・ジャパンのブースではドッグライフカウンセラーによる「愛犬なんでも相談会」を開催しました。2名のカウンセラーが常駐していましたが、つねにブースにはお客様が絶えず、飼い主の皆さまは愛犬とのより楽しい暮らしのためのヒントを熱心に聞いていらっしゃいました。
午後のメインステージでは、セーブペットプロジェクトから(社)日本獣医師会へ寄付金の贈呈式が行われ、今年も寄付金200万円をマイクロチップの普及支援のため贈呈いたしました。
贈呈式の後には、滝川クリステルさんが登壇。あまりにもたくさんのお客様がつめかけたため、遠くからちらりとしか拝見できなかったのですが、本当にお美しい方でした。被災地への訪問のお話や、積極的に活動されている殺処分数減のお話など1時間にわたってのトークショーは熱気につつまれていました。
ブースでは、相談会の他アンケートを実施していましたが、こちらもたくさんのお客様にご協力いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!
今年で5回目を迎える(社)日本獣医師会主催の動物感謝デー。
2007年の第1回より毎年出展協賛してきたメリアル・ジャパンは、今年もブースを出展いたします!
(昨年の様子はこちら)
昨年多くの方々にご協力頂きました募金活動は今年はございませんが、NPO法人社会動物環境整備協会から、ドッグライフカウンセラーの方をお招きして「愛犬なんでも相談会」を開催予定!
ご参加頂いた方には粗品をご用意しておりますので、ふるってご参加下さいね。
また、メリアル・ジャパンのブースで簡単なアンケートにお答えいただいた方にはセーブペットプロジェクトオリジナル手ぬぐい等(相談会の粗品とは別のものです)をプレゼントいたします。
当日は是非愛犬とご一緒にメリアル・ジャパンのブースに足をお運び下さい!
☆このTシャツが目印☆
その他、会場ではポニーよりもさらに小さい「ミニホース」馬車の乗車体験や、ゲストに滝川クリステルさんをお招きしてのトークショー、災害救助犬や警察犬といった「働く動物」たちのデモンストレーション等、各種イベントが盛り沢山!
また、セーブペットプロジェクトからマイクロチップ普及支援を目的とした日本獣医師会への寄付金贈呈式も行われます。
会場は毎年かわいい動物たちで賑わいますので、愛犬をお連れの方も、犬好きの方も、動物好きの方も、ぜひぜひご来場下さい!
2011動物感謝デー in JAPAN "World Veterinary Day"
日時: 2011年10月1日(土) [10:00~17:00] ※雨天決行
会場:駒沢オリンピック公園 中央広場(東京都)
主催:社団法人日本獣医師会
動物感謝デー公式サイト(PCのみ)
「しっぽのある家族」と生きていく
東日本大震災復興支援のため獣医師の先生方が立ち上げた「どうぶつ家族の会」が7月2日にチャリティー大集会を行いました。たくさんの方にお集まりいただき、募金も順調に集まったと聞いています。正確な数字や当日の様子はどうぶつ家族の会のウェブサイト上にこれから公表されます。
大集会では獣医師に向けた「獣医学講座」と、一般の皆様に向けた「市民講座」が開催され、どちらも多くの参加者で賑わっていました。
特に市民講座ではタレントの「関根勤さん」と携帯電話会社のTVCMでおなじみの「カイくん」の1名と1頭が登場し、会場を大いに盛り上げておりました。
その後行われた市民講座のシンポジウムでは被災地、石巻や福島の現状を伝える先生方の姿が大変印象的でした。講演の中で「我々人間はいかに〝しっぽのある家族〟たちに癒され、救われているのか。避難時は人命救助が優先されますが、しっぽのある家族は被災者の心の復興に大いに貢献する。狭く重苦しい避難所ではしっぽのある家族がいるだけで笑顔が溢れている」というお話が印象的でした。その言葉を受けて、「私が携わっている動物薬の仕事も〝しっぽのある家族〟を通して被災地の笑顔に貢献しているのだ」と感じました。
チャリティー大集会のクライマックスでは、発起人である永田雅彦先生の大集会参加者への熱い御礼が心に残りました。最後に会場外へ移動し、皆さんからの支援金を基に無料貸与する可動式コンテナシェルターに応援メッセージを書き込み、被災地へと送り出しました。
今回のチャリティー大集会によって、被災地の復旧、復興に加速がついたことは間違いないと思います。今回のチャリティー大集会に限らず、世の中が今後も東日本大震災復旧、復興のため、様々な支援を継続していけばと思います。
メリアル・ジャパン株式会社
コンパニオン・アニマル部門
学術営業部 湯原理一郎